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Channel: パリでごはん
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ミサンガ事件勃発

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最終地 ミラノ
翌日には 日本に向けて帰ります。

まだ外も明るいから、ガッレリアを見にいくことにしました。
ローマで目の前の女性がひったくりに合う光景を見て以来、彼は都会になると おびえています。
フィレンツェが恋しそうです。

『 地下鉄乗ろっか! 』  私

『!!!!! 地下鉄、、、タクシーでもいいんじゃない? 』  彼

『 旅行の前に言ってたでしょ? 「僕は観光客として綺麗なとこや美味しいものばかりでなく現地の庶民的な生活も見たいんだ」って。 地下鉄乗りましょうよ。』  私

『 でも。 ゆかりも疲れてるだろ? 』  彼

『 ダメ。 有言実行。 はい。地下鉄決定! 』  私

『 !!!!!! 』  彼

嫌がる彼を地下鉄に乗せました。
と言っても、貴重品は全て私が預かってるので、彼はスラレたりしません。何も持ってませんから。


『 わぁ〜〜〜〜お  綺麗。想像してたよりずっと綺麗。これってさぁ ディズニーランドの商店街みたいなとこのモデルになってるのかしら?  こんな感じじゃなかった?? 』   私

『 ねぇ 聞いて。。。。』  
返事の無い彼に振り返った瞬間

彼は 彼の肩にミサンガを乗せられて アフリカからの物売りの人と向き合って まごまごしてます。

『 な!!!!!! 』  私  
目を疑いました。
なぜ、 彼はミサンガを肩に乗せられているのか?

『 TOMODACHI 』  アフリカ系物売りの人

『 えっと。。。。。あは 』  彼

『 何 ミサンガ肩乗せて笑ってるのよ! 』  私 ミサンガを振り払いました。

『 だって、だってさぁ、気がついたら肩に乗ってて 』 彼

『 知らない人に 勝手に要らないものを肩に乗せられたら、私なら振り払うわ!   』 私

『 あなたはアメリカ人? 』  アフリカ系物売りの人

『 いいえ! 日本人よ! これは要らないわ! 』  私 戦闘スイッチ入れましょうか?

なんだか怖い女連れだ、、、という感じでアフリカ系物売りの人は どこかに消えていきました。

『 仕方ないだろ? 僕は 沢山物売りの人が居るから ゆかりを守ろうとユカリばっかり見てたら、、、、僕の肩にミサンガが、、、、』  彼

なぜ、こうも 一緒に歩いてるのに、彼ばかり絡まれるのでしょうか???
ここでも 私が『怖い人』みたいになってるのが 腹立たしいです。



イタリア通でもないから 想像でしかないですが
ローマ(都会)  フィレンツェ(田舎) ベネチア(田舎というか観光しかない) ミラノ(都会)と移動してきて、都会になるほど 物売りの人のやり口がしつこかったり 強引だったりします。

帰国してから 数日
『 ノン!  ノン! ノンメルシィ!  どう? 似てる? ユカリの真似 。』  彼
↑ 自分は鴨にされっぱなしだったくせに 腹立ちます。  


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